いとヒザ
『いとヒザ』(正式名称:『いとおかしき、ヒザ小僧』 / 英語タイトル:『FunKnee』)は、覆面クリエイターのデレ・エレーゲによる漫画動画作品。 2025年9月に「右ヒザと左ヒザの漫才(ヒザ漫)」としてスタートし、同年11月より四コマ漫画形式でTikTokやYouTubeショートにて配信されている。2025年夏の日本(東京都内)を舞台に、女子高生の身体に宿った「意識を持つ両ヒザ」の視点から、彼女たちの失われた記憶と周囲の人々が織りなす謎解きドラマを描く。
あらすじ
ある日突然、女子高生・ミカリのヒザとして目覚めた「右ヒザ」と「左ヒザ」。二人はかつて人間だった記憶を断片的に持っており、自分たちがなぜヒザになったのか、生前は何者だったのかを、本体であるミカリの日常生活を観察しながら考察していく。
物語は、ミカリの母・マナカや、友人のギャル・アゲハ、そして謎の作家・烏丸ヒサシを巻き込み、18年前に失踪した伝説の歌姫「LiNA(リナ)」と、彼女を支えた親友「ミキ」の隠された真実へと迫っていく。
キャラクター紹介
右ヒザ
ギャルマインドを持つボケ担当。一人称は「ウチ」。記憶の断片は「お酒」「男」「お金」「ネオン街」。正体はLiNAの事務所代表兼マネージャー「ミキ」とされている。
左ヒザ
サバサバ系でツッコミ担当。プロレス好き。一人称は「アタシ」。記憶の断片は「観客の声援」と「マスク」。その正体は、かつて覆面アーティストとして活動した伝説の歌姫「LiNA」とされている。
ミカリ折田美華里
本作の「本体」。読書好きでおとなしい性格の女子高生(17歳)。ボブヘアに丸メガネが特徴。一人称は「私」。プロレスラー・モーゼス折田を父に、無名の歌手である母マナカを持つ。名前は母・マナカの親友だった「ミキ」と「ヒカリ」が由来。生年月日は2009年2月1日(ニーの日)
マナカ折田茉奈華
ミカリの母。岐阜県出身のシンガーソングライター。一人称は「私」。かつてヒカリ、ミキと共に「3人でいつもつるんでいた」親友だった。二人を探すために上京し音楽業界に入った。平成ギャルの象徴である、アムラーファッションを貫いている。特技はギター。誕生日は1984年9月20日。
タケシ折田猛 / モーゼス折田
ミカリの父で、マナカの夫。岐阜県出身のプロレスラー。坊主頭が特徴。マナカ、ヒカリ、ミキとは高校の同級生で、ヒカリが初恋の相手。必殺技はコーナーポスト最上段からのジャンピングチョップ「十戒」。
アゲハ烏丸アゲハ
ミカリの友人で、ネイリストを目指す令和ギャル。一人称は「ウチ」。小説家・烏丸ヒサシを父に持つ。ミキを母親だと思っていたが、実際はヒカリの実の娘で養女あることが判明する。誕生日は2008年4月28日(ギャルの日)。
烏丸ヒサシ
高名な小説家。日本に帰化したオランダ人。ミキの才能を見出し、身寄りのなかった彼女を養女として迎えた。アゲハの育ての親でもあり、ミキとヒカリの過去を深く知る人物。代表作は「愛堕」「赦罪」「輪廻」。
トシヤ土方トシヤ
烏丸ヒサシの秘書であり、アゲハの恋人。無精ヒゲが印象的な36歳の男性。ミキと同じ養護施設で育ち、少年時代はヒカリとプロレスごっこに夢中になっていた。
ミキ(学生時代)若西未来 / 烏丸未来 / ひなた葵
岐阜県出身。小説家志望。努力家で、成績優秀。高校は特待生だった。身寄りがなく養護施設育ち。マナカの親友だったが、誰にも告げず高校を中退し上京した過去を持つ。周囲からは年上の男性を追いかけて消えたと噂されたが、実際は烏丸ヒサシに弟子入りし養子縁組する為であった。誕生日は1984年11月13日(いいヒザの日)。
ヒカリ(学生時代)佐東光 / 佐東リナ / LiNA
岐阜県出身。修学旅行中に原宿でのスカウトをきっかけに、女優を志す。高校を中退し上京。誰からも好かれる性格で、周囲からは「明るくて、美人で、性格も良くて、陽だまりのような人だった」と言われていた。ミキの提案により歌手へ転身し、覆面アーティスト「LiNA」として活動する。誕生日は1984年11月13日(いいヒザの日)。
マナカ(学生時代)千田茉奈華
岐阜県出身。ミキとヒカリの親友。二人の上京後、地元に残されたマナカは孤独の中で長く引きこもっていた。後に自身を「膕(ひかがみ)」と膝の裏側になぞらえて語るようになる。携帯電話にはプロレスラーのフィギュアのストラップを付け、同じ誕生日である平成の歌姫・安室奈美恵に強い憧れを抱いている。
キーワード・用語集
LiNA(リナ)
ニーズプロダクション(ニズプロ)所属のアーティスト。かつて動画配信で一世風靡した幻の歌姫。覆面アーティストとして「愛堕」「赦罪」「輪廻」をリリース。活動期間はわずか1年(2007-2008年)だった。正体は女優から転身したヒカリ。アーティスト名は「Light in New Age」(新時代の光)が由来。作詞・作曲はミキが担当していることから、「LiNA」はヒカリとミキのユニット名である。
ひなた葵
ミキのペンネーム。有名作家のゴーストライターとしてタブー視されており、行方不明中。ヒカリとマナカを合わせた「ヒマリ→陽葵→ひなた葵」が由来で、同じ由来を持つミカリが気付き正体が判明する。
歌姫の記録
著者「ひなた葵」による発禁本。LiNA(ヒカリ)との思い出が綴られており、覆面歌手としてメディアへ露出しなかったはずの姿が表紙デザインに起用されている。珍しく左開きの小説で、烏丸ヒサシの意匠を受け継いだとされる。発売中止となった書籍は全て烏丸ヒサシが保管しており、1册がミカリに渡された。
陽だまりの学園(ヒダガク)
若き日のヒカリが初主演した学園ドラマ。スポンサー降板により打ち切りになった。原作者は烏丸ヒサシの名義だが、実際はミキが学生時代に執筆した小説。これが発端となり、ひなた葵のゴーストライター説が浮上することになった。
ニーズプロダクション(ニズプロ)
ミキがヒカリの為に設立した芸能事務所。所属アーティストはLiNAのみ。烏丸未来が代表兼マネージャーを務めている。社名は「Knees(ヒザ)」と「Needs(必要)」が由来。
マスク
作中ではミカリの父・タケシの海外遠征のお土産としてミカリに手渡された、メキシコ産のルチャドーラ・マスク。「覆面」は本作の重要ワードであり、左ヒザの記憶の断片をはじめ、覆面歌手、覆面作家などへ繋がっていく。
プロレス
左ヒザが執着していることから、ヒカリがプロレス好きであったとされる。また、学生時代のマナカの携帯ストラップにもプロレスラーのフィギュアが付いているのに加え、現在もプロレスラーの夫がいることから、彼女もプロレス好きだと推測できる。
関連楽曲
KNEEZ Projects
本作のテーマソングで、ヒザをテーマにした楽曲群。
- FunKnee 〜沈黙の約束〜
- BEE’S KNEES
- BEE’S KNEES: Battle Scars
- ニーニーニー
- No Knees No Future
- ニーザップ!
- H.I.Z.A.
- Dreaming Knees
D.E. Universe
本作の登場人物をテーマにした楽曲群で、過去と現在を繋ぐサイドストーリー。
The Quotes of Dere Elege
LiNAの代表作と同名の楽曲群。愛と罪を越え、再生する魂をテーマにした三部作。